佐佐木信綱
プール・ウォークしていると(何故か)歌が浮かぶ。
ストボ竹矢宣子(たけやのぶこ)さんの声が好きだ。カレン・カーペンターを思い出させる甘いアルトである。ストボにも何回か「セクシーです」と投稿して、ほとんどボクはビョーキかもしれない。
さて、歌をもう一度読み直そうと思う。高野公彦編「現代の短歌」(現代歌人105人のアンソロジー)をテキストにして、気ままに一首ずつ拾っていくことにした。短歌のサイトと謳っているのだから俺もビョーキに甘んぜず勉強しなくっちゃ。
第一回は佐佐木信綱。信綱といえば、教科書にも載っていたこの歌である。
ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
「行く秋の大和の国」で大きく空に拡がった視点は、「薬師寺の塔」にズームして、更に「一ひらの雪」に焦点は定められていく。そんな視点の移動/ズーミングの面白さを感じさせてくれる歌である。そして、視点の移動を味わった後に音楽(例えばヴィヴァルディ)が聞こえる。名歌は音楽を伴うのである。いつかこのズーミング手法を使ってみたいな。
そうそう、「ひとひらの雪」なる小説があったが、きっとこの歌に触発されたネーミングだったに違いない。
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