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2006年8月 4日 (金)

与謝野鉄幹

いかんなあ、二時過ぎに目覚めてしもた。なんかストレスあったっけ。オーバーナイトしたミニ先物3枚しか思いあたることはないぞ。

さて、今日は与謝野鉄幹。馨大臣(密かに私がポスト小泉に擬している政治家)の祖父です。鉄幹へのリンクも馨大臣のHPに敢えて張りました。

 われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あヽもだえの子

有名な歌です。「子」を七回も繰り返す破調の歌ですが、調子(リズム)はよく、「もだえの子」でオチもついています。
音楽の三要素はメロディ・リズム・ハーモニーですが、短歌の三要素をこれになぞらえると、言葉自体の美しさ・調子・奥行きとでもなるでしょうか。昨日の信綱の歌「行く秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲」でいうと、歌全体が格調美を備え、定型が調子を整え、大和の国→薬師寺→一ひらの雲というズーミングの妙が歌の奥行きを形成しています。
これに対して鉄幹のこの歌は、調子は破調ながらよいのですが格調高いとはいえませんし「あヽもだえの子」はナマすぎるともいえます。そして、歌は一直線で奥行きは感Photo_44じません。
しかしそれでもこれは名歌です。愛唱できる歌です。それは、自意識が強い人間一般(特に俺)に通じる悲哀を湛えつつ一種の昂揚感をもたらすからです。
そんな鉄幹を晶子は生涯、恋しました(愛というよりは恋でしょう)。だから鉄幹の死に際してこんな歌を残しました。

 筆硯煙草を子等は棺に入る名のりがたかり我れを愛できとPhoto_45

そういえば、渡辺淳一に「君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)」が ありました。ボク、渡辺淳一がワリと好きです。あまりにエロっぽいのは歳の所為かついていけませんが。

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