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2006年8月26日 (土)

吉野秀雄

トラ トラ トラ!を観た。日米両面から描いたフェアーな映画である。両国軍隊の組織文化もPhoto_119 的確に描かれていると思う。アメリカは「個人対組織」の相克。現場の情報が上に伝わっていかないもどかしさ。これに対して日本は、意見の対立はあれど大将(山本五十六)の下に結局は収斂する組織第一体質。そして死を覚悟して出撃する将兵には滅私奉公の精神が漲っている一方で、時の宰相近衛は優柔不断な人物として描かれる。

今はこんな時代だから「わーい、アメリカをやっつけたぞ。気持ちいーい」などとノーテンキ発言があるのではないかとカスタマーレビューもチェック。幸い、無かった。日本もそこまではまだ堕ちていないと安心(するのはまだ早いかもしれぬ)。

さて、今日は吉野秀雄。詩人、正津勉さん(今回、検索して初見)の恋歌・恋句に胸を打つ紹介がある。「生の深処を強く照らす」などと、まことに詩文である。

 これやこの一期のいのち炎立ちせよと迫りし吾妹よ吾妹

発句「これやこの」と結句「吾妹よ吾妹(わぎも)」とがリフレインの対照基礎構造をなしていて、その上に、2・3句「一期のいのち炎(ほむら)立ち」とあまりにも直截な4句「せよと迫りし」が詩の中核として配置される。壮絶な歌である。これ以上の言葉を加える力は俺には無い。

ところでここのところ、「短歌は徹底的に私歌」を思考内で培養している。他方、メディアが毎日煽る集団主義ヒステリーにも些かの恐怖を覚えている。
「私」は集団主義ヒステリーと滅私奉公に対峙できるか。われらにはわれらのパールハーバーがある。Remember the Pearlharbor.生の深処より思考せねばならぬ。

※画像は「いろは 伊呂波 IROHA」から勝手拝借/感謝です。「支配被支配の間に通底する解消しやうのない矛盾を今に予言し得て居る画幅」は至言なり。

勉さん正津勉

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