宵の明星、明けの明星
「グルーのパラドックス」で言葉の意味、指示される対象について書いた後、はたと気付いた。そうか、これが意味と意義(フレーゲ)か。
意味とは表現関係、意義とは指示関係(フレーゲは反対の使い方をしたようだ←自信ないけど)。
すなわち、「宵の明星」も「明けの明星」も指示する対象(意義)は同じく金星だけれど、表現関係(意味)は異なる。
これに対して、「こども」は意義(指示関係)は常時変動しているけれど、意味(表現関係)は変わらず動かない。
これを世界との関係で考えると(世界的微小科学哲学入門予告編)、
文(公理系)⇔モデル(理論)⇔実在世界という三層構造において、
意味(表現関係)は文⇔モデルの対応、意義(指示関係)は文⇔実在世界の対応ということになる。これが俺の発見(と自慢するものではない)。
※画像はエミーリエ_フレーゲから勝手借用/感謝です。
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