懐手の句
今日の二句目は「ドン・ファンと呼ばれて久し懐手」。
歳時記の懐手の項には「手の冷えを防ぐ意味があるが、多くは無精者のすることであまり見てくれのよいものではないが、和服特有の季節感はある」とある。歳老いて行く二枚目の哀愁と嫌味を拙句に感じて貰えれば、と誘導引用であった。
そこで、例句をいくつか引く。
懐手して説くなかれ三島の死 阿波野青畝
夫と子をふつつり忘れ懐手 中村汀女
懐手あたまを刈つて来たばかり 久保田万太郎
※写真は秋元不死男。日日光進 1月25日 獄から勝手拝借/感謝です。
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