« 句集「妾宅の木戸」ボタン設置 | トップページ | 寺山修司 »

2006年11月20日 (月)

冬蝶の句

朝、起きて自分の句にコメントがついているかどうか確認する。ついていれば返信コメントPhoto_319 を書く。そして、今日の投句を在庫の中から選び、投句と背景説明・句を得た経緯等トッピングをハイクブログに書く。自分のブログには更なる詳細トッピング、同じ季語の名句引用等の記事を書く。こんなパターンが定着した。俺の朝の愉悦である。

さて、今日はちょっと迷いながら「冬蝶や汝を愛する理由はいらず」。迷った理由は、この句が「サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず」佐佐木幸綱の本歌取りだからであり、しかも「サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を」を「冬蝶や」に置き換えただけの何の技巧も弄していない本歌取りであるからである。果たして鑑賞にたえ得る句かどうか、と考え込んだからである。

しかし、結局、投句した。俳句は短歌がぐちゃぐちゃ言うこと(幸綱さん、ごめん)を一言、冬蝶で済ませてしまう。そこにこの句の凄さ(自句自讃)があるのである。
そこで、お口直しにもっと凄い句、感銘深い句をいくつか手元の歳時記から。

 冬蝶を股間に物を思へる人        永田耕衣
 冬の蝶汽車の下腹部湯をこぼす     磯貝碧蹄館
 冬の蝶人に見られてあがりけり      富安風生
 冬の蝶カリエスの腰日浴びをり      石田波郷

ちょっぴりシュールなあはれを感じる冬の蝶。それを自ら味わってみたかったのが本歌取りの動機である。

※画像は部長の大晩年:異端の俳人永田耕衣 840から勝手拝借/感謝です。この本、読んでなかった。図書館にリクエストしよう。

 

|

« 句集「妾宅の木戸」ボタン設置 | トップページ | 寺山修司 »

「俳句」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 句集「妾宅の木戸」ボタン設置 | トップページ | 寺山修司 »