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2006年11月13日 (月)

いのちのはてのうすあかり

今日の俳句は「湯豆腐や筋の通らぬ恋をして」@恋シリーズ第二弾である。Photo_303
これは絶唱「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」久保田万太郎を意識して、ひねった。俳句というものは季語を中心とした惑星系。万太郎絶唱の惑星系の冥王星の衛星のそのまた衛星の塵のつもりである。それにしても、いい句である(もちろん、万太郎の句のことだ。誤解なきように)。

ところで今回この記事を書くために「久保田万太郎」で検索したら、万太郎は「自分の人生は逸話の連続」と自ら語っているが、なんとも余人には理解しがたい複雑な人生を送っている。ことにその女性関係たるや奇怪至極なことったら。に出会った。前にもリンクさせて頂いた詩人正津勉さんの恋 唄 拾 遺の中のページだ。

これを読むと「いのちのはてのうすあかり」に万太郎が到った境地がわかるような気がする(おこがましいけど)。句歌は作者の人生とは独立して読まれるべきものなれども、他方、作者の人となりを知れば理解がおのがじしに広く深まることを実感した。人間、この切なく愛すべき存在よ。ちなみに、宮沢元総理もこの句を愛してらっしゃると何かで読んだ記憶あり。

※写真は【屋形舟今昔】 船場新香(ふなばしんこ)から勝手拝借/感謝です。万太郎の句もいくつかあり。

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