残年の読書
丹治信春「言語と認識のダイナミズム」、飯田隆「言語哲学大全2」を読書中なのだか、い ずれも途中から渋滞している。いくら台所の言葉で語られても、やっぱ俺は入門書リーダーなのかなあ、学識不足なんだよ、と理由を考える。
いや、「……における……は」などと訓詁学(古籍に対する注釈)及び抽象的概念分析にはついていけなくて当然であるとの思いもする。
この点、野矢茂樹「哲学・航海日誌」は違う。しっかり具体的に書かれている。それゆえ、読むことが考えることにつながるのだ。
という訳で「航海日誌」再読検討中→となれば「心の哲学(3)意味の他者」までには今しばらくの時を要するかもしれぬ。残年の少なくなりし歳ゆゑに本は本気で味はふがよし
※画像はフェルメール全35作品紹介から勝手拝借/感謝です。
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コメント
本は女と思って選べ、とベンヤミンが言ったとか。だいじな本はとりあえず買っておいて積ん読にしておく。女を本と思って選んでしまったかも。
『言語哲学大全』は以前(1)を100ページくらい読んで挫折したきりです。丹治氏のはすごくためになりました。読み終わったときは、これはぜったい読み返そうと思ったものですが、もう10年ほども経つのにまだ読み返してはおりません。
ぼくは読むのがおそいので、平均寿命まで生きるとして、読める本の数はだいたい計算できてしまいます。哲学者ではウィトゲンシュタインとベルクソンに興味があるので、ライフワークのつもりで読んでいきたいと思っています。
それでも土曜日さんの駆け抜けるような速さのレポートを読んでいると、大森荘蔵の本、うちにあったかなあなどと思い立って捜したりします。それだから予定の読書がはかどらないのでもありました。
投稿: 鏡像 | 2006年11月 9日 (木) 午後 03時20分
女と本はベッドに連れ込むことが出来る@ベンヤミンと日曜日日経にあったように記憶しています。確かで慎重な読みは苦手でありますが。
投稿: 土曜日の各駅停車 | 2006年11月 9日 (木) 午後 03時28分