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2006年11月23日 (木)

寒雀の句

昨日は二句投げた。二句目は「それぞれに浮名流して寒雀」。有名タレント夫妻を想定しPhoto_325 て読んで欲しいというフィクション句である。ちょっと虚構句に傾きすぎだなあと反省しつつあるのだけれど、575をひねれば小説家気分になれる味をしめてしまったので止められぬ。
しかしまあ、虚構句→心境句→写生句と俺の俳句は進化するのだ、長生きしなくちゃと自己納得するのであった。

そこで、歳時記から名句をいくつか引く。
 寒雀身を細うして闘へり      前田普羅
 天の国いよいよ遠し寒雀     西東三鬼
 寒雀雲にぎやかに浮びたる   飯田龍太

龍太の句が典型的な写生と思う。せめて、いつかは実相観入を心がけたい→子規の写生を発展させたものに虚子の「客観写生」と斎藤茂吉の「実相観入」がある参照。

※画像は株式会社 角川学芸出版から勝手拝借/感謝です。
 

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