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2006年12月 3日 (日)

冬萌の句

手元の歳時記の「冬萌」の項には「冬の暖かい日に思いがけぬ木の芽が萌えだしているのを見いだすことがある」とあるが、ネット歳時記では「冬に草芽がいち早く伸びだすことをいう。春近しを感ずる」とある。しまった、まだだいぶ季節が早かったかと思いつつ今朝の句は「冬萌やいのちはわれのものならず」。
ああ、写生ではない。現代詩を読んで措辞を鍛えねばならぬか。

 冬萌や五尺の溝はもう跳べぬ     秋元不死男
 冬芽粒々水より空の流れゐつ     野沢節子
 冬萌や海と平らに仔牛の背       須並一衛

須並一衛はハンセン病患者(だった?)のようである。「癩にくし花に飼はるる思ひして」という句もある(H18.1.8の項参照)。「海と平らに」とか「花に飼はるる」は素晴らしい詩句である。眼と言葉の海が違うんだろうなあ。この歳にしてまた、詩に触れられる嬉しさよ。

※冬芽の画像を冬芽葉痕図鑑から転載したいのだが転載禁止です。クリックするなり想像するなりして下さい。冬芽は夏にはもうできているのが多いそうです。

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