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2006年12月 9日 (土)

漱石忌の句

今日は漱石の忌日(1916年12月9日、享年49歳)。俺の一番好きな漱石の句は下のようPhoto_377 な事情で生まれた。

「夏目漱石は1910年(明治43年=43歳)夏、療養先の伊豆・修善寺温泉で吐血し、人事不省に陥った。世にいう「修善寺の大患」である。生死の境をさまよい、小康を得た。「横に見る世界と竪(たて)に見る天地と異なる事を知る」と日記にある。「横に見る世界」とは病床から眺める世間だろう。横に見た経験は人に何ごとかを教えるものらしい。---「生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉(とんぼ)」と、漱石の病床吟にある」

ちなみに、俺にも「横に見た経験」あり。ガキの頃の盲腸は別にして、前厄・本厄・後厄と三年続けて右腕骨折(伊豆大島で椿を見ながら石段踏み外し)+十二指腸潰瘍×2である。人格形成の糧にちょっとはなっているだろう。

さてそこで、今朝の句は「漱石忌余白の多い本が好き」。
「文字の大きな本が好き」もあるなと思いつつオジン臭いから止めた。ギャルが詠んだ句として読んで頂けると嬉しい。

 漱石忌猫に食はしてのち夕餉       平井照敏
 漱石忌余生ひそかにおくりけり      久保田万太郎
 うす紅の和菓子の紙や漱石忌      有馬朗人
 妻の嘘夫の嘘や漱石忌          阿波野青畝

相変わらず、万太郎は平明で具体的で詩情がある。図書館に万太郎俳句評釈をリクエスト済み。集中的研究の所存である。

 生涯に詩のごときもの一つ二つ生るれば嬉し坂道を行く

※写真は学生時代の漱石。翻訳blog 鴎外・漱石・子規から勝手拝借/感謝です。ついでに図書紹介。坪内稔典「俳人漱石」仮想の鼎談で、子規・漱石の対話を著者が取り持つという趣向を凝らしたもので、ロンドン留学までの漱石と子規、明治の青春を感じる本であった。

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コメント

> 前厄・本厄・後厄と三年続けて右腕骨折(伊豆大島で椿を見ながら石段踏み外し)

週末に伊豆大島に行ってきましたが、確かに踏み外してもおかしくないくらい、キレイな景色でした(笑)!

投稿: だいはつ | 2006年12月11日 (月) 午後 08時22分

いえいえ、私が粗忽なだけです。
ブログ拝見しました。「働く」ことの意味を一瞬、考えました。

投稿: 土曜日の各駅停車 | 2006年12月12日 (火) 午前 04時06分

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