マフラーの句@自由な首が好き
朝Walkで句を得ると気持ちがいい。とりわけ、佳句であるなら格別だ。
そこで今朝の句は「マフラーは嫌い自由な首が好き」。
句跨りが粋だし、新鮮な感覚がいい(誰も言うてくれへんから自分で言うねん)。
こういう句のラインを新感覚句と名づけよう。首が馘首を連想させるのもちょっとオモシロイ(と強弁する)。
襟巻やほのあたたかき花舗のなか 中村汀女
襟巻やしのぶ浮世の裏通り 永井荷風
襟巻の紅きをしたり美少年 尾崎紅葉
風の子となるマフラーの吹流し 上田五千石
汀女は女流俳人4Tの一人。「春暁や水ほとばしり瓦斯燃ゆる」が代表作、台所俳句(女性の生活の象徴)を切り開いた句だと思う。元気な限り女性には台所という居場所があるが、男はいったいどこを居場所とするのやら。一般論だけれど。
画像はモディリアニ:ラロッテ。モディリアニが「貧困と病に倒れ、それを知った妻のジャンヌ・エピュテルヌは身重であったのにもかかわらず、アパルトマンの窓から飛び降りて、後を追ってしまいました」から勝手拝借/感謝です。
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