冬至湯の句@冬至湯のたつぷり溢る女体かな
今日の投句納めは(お陰さまで)色事句。
冬至湯のたつぷり溢る女体かな
実は、「女体」は復本一郎「俳句とエロス」に引かれている日野草城の句に刺激を受けたものである。たとえば「ちちろ虫女体の記憶よみがへる」などという句があるのである。
こうした俳句の領域を開拓しようとする草城は花鳥諷詠を提唱する高浜虚子によって「ホトトギス」から除籍される(戦後、草城晩年になってから許された)。
思うに、俳句は自然詠と人事詠を両輪とするものであるが、人事において性、エロスの問題は避けがたい。また、自然も結局根元はいのちに帰するのだから、ここにおいても性に突き当たるのだ。
という訳で一日一句色事句。さていつまで(能力・年齢)継続できるだろうか。
白々と女沈める柚子湯かな 日野草城
柚子風呂に妻をりて音小止みなし 飴山 實
匂ひ艶よき柚子姫と混浴す 能村登四郎
柚子湯出て慈母観音のごとく立つ 上田五千石
※画像はDN -東京アートレビュー -02 モネ、ルノワールと印象派展から勝手拝借/感謝です。
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