« FC2ランキングを設置 | トップページ | 冬の星の句 »

2006年12月12日 (火)

恋の神髄

早く寝て真夜に覚めては句をひねる。Photo_388
寝床の中で三句を得た後は、寅第42作「ぼくの伯父さん」の名アリアは何だろうと考える。そうだこれだと決めて、起きてハイクブログに投句して自分のブログに駄文を弄しつつ例句を鑑賞する。
さてその後に、あの名セリフを多分絶対起こしてくれているだろうと拝見するとやっぱりあった。

「私の様な出来損ないが、こんな事を言うと笑われるかもしれませんが、わたくしは、甥の満男は間違ったことをしていないと思います。馴れない土地へ来て、淋しい想いをしているお嬢さんを慰めようと、両親にも内緒で、はるばるオートバイでやってきた満男を、わたくしは、むしろ、良くやったと褒めてやりたいと思います。」

これは満男(吉岡秀隆)が恋する下級生後藤久美子を案じて遥々佐賀まで家出して訪ねたのを、ゴクミの叔父嫌味な高校教師(尾藤イサオ←好演)が「高校生がこんなことしてていいのか」となじったことに対しての<いったん受け止め暫し躊躇した後の>寅の決然たるアリアである。

ここに恋の神髄がある。恋とは、見栄も外聞も振り捨てて一途に相手を大切に思う気持ち。満男がそれを理解しているか否かは別にして、寅の恋はいつもこの恋(相手を大切に思う)なのである。
だから、寅は恋する相手に指一本触れることが出来ない。触れれば相手が壊れてしまう、汚れるとまで思い詰める恋なのである。可哀相なヤツだ。

そこで最後に俺の疑問。恋と愛とは同じでしょうか?

               熱燗やひとふでがきの片思ひ

※写真は後藤久美子から勝手拝借/感謝です。

|

« FC2ランキングを設置 | トップページ | 冬の星の句 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

満男のセリフで、恋とは、「美しい人を美しく想うことだろう」というのがあり、若者の恋愛感を見事にあらわしていると想いました。「その通り」と応える寅さんも、ストイックな寅さんの恋愛感も出ていたと思いました。

投稿: ようちゃん | 2006年12月12日 (火) 午前 08時34分

そうなんすよね、寅はストイック。過ぎるぐらいにストイック。それを楽しみで「男はつらいよ」を見る「思春期の不潔な我が身呪ふなり」でした。

投稿: 土曜日の各駅停車 | 2006年12月12日 (火) 午前 08時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« FC2ランキングを設置 | トップページ | 冬の星の句 »