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2006年12月11日 (月)

柚子の句

「困ったときの色と数」を作句キャッチにしようと思っている。どういうことかというと、一つPhoto_386 二つとか数を韻律合わせに使う技術、そして、赤緑青白黒橙など色を句のアクセントにする技術ということだ(鷹羽狩行「俳句入学」で習った)。

そこで、今日の二句目は「柚子匂ふお湯割り二杯老い隣」。
関連短歌旧作で「リストラの風は冷たしこの宵は二合の酒に酔ひて眠らむ」もある。ほんとうは二杯とか二合では収まらぬのに、句歌的虚構である。もっとも、お湯割りに焼酎を変えて三杯で止むようになりつつはある。

 柚の香や秋もふけ行く夜の膳       永井荷風
 子の置きし柚子に灯のつく机かな     飴山 實
 柚子の黄の北鎌倉の駅小さき       有働 亨
 カザルスを聴くもぎたての柚子三つ    上谷昌憲

柚子は秋の季語だが、味わい深い句が多い。来年の秋(に寿命があれば)、俺も柚子の佳句を得ていることだろう、きっと。

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