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2006年12月 7日 (木)

水洟の句

季語から発想して句をひねるか、逆に、句のボディが出来てから季語を探すか。Photo_371
俺の場合、後者がほとんどである。しかも、中七下五がふっと浮かぶ場合が多いなあ。
今朝の句「水洟や句をひねれどもスカばかり」もこうした場合にあたる。
ただ、「水洟」という季語を以前から使いたかった。というのは、下の芥川の句を引きたかったからである。

 水洟や鼻の先だけ暮れのこる        芥川龍之介
 水洟や我孫子の駅のたそがれて      石田波郷
 水洟の水色膝に落つ故郷          永田耕衣
 鼻長きキリスト吾は水洟かむ         山口誓子

俺の子供時代、クラスに一人は水洟をいつも垂らしている子がいた。学生服の袖口が水洟を拭くのでテカテカ光っていた。貧しき時代の思い出である。
それもあって、「水洟」で句を得たかった。得た句はスカだけれども。

誓子の句の中で一番好きな句は「炎天の遠き帆やわがこころの帆」。俳句は抒情詩なりとしみじみ思う句である。句に出会ふいのちなりけり冬の旅

※写真はasahi.com:誓子と詠んだ星空 俳句と共に紹介 - マイタウン三重から勝手拝借/感謝です。

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