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2006年12月30日 (土)

年の瀬の句@年の瀬や博打も止めて節酒して

歳時記を見ると、◇「歳晩(さいばん)」 ◇「年末」 ◇「歳末」 ◇「年の瀬」 ◇「年の果」 ◇「年の終」 ◇「年の残り」 ◇「年尽く」 ◇「年果つ」 ◇「年つまる」 が、「十二月も押しつまったころをいう」として全て一つの季語単位「年の暮」で括られている。
一方、「行年」には、「流れるように過ぎ去ってゆく年をいう」として◇「年逝く」 ◇「年歩む」 ◇「去ぬる年(いぬるとし)」 ◇「年送る」 がある。

なるほど、とは思うけど、「年の暮」「歳晩」「年の瀬」は語感が違うと俺は思う。
そこで今朝の句は「年の瀬や博打も止めて節酒して」。
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なんとか節酒も続けられている。昨夜もビール一缶で済んだ。それに加えて、水割りからお湯割りに焼酎の飲み方を変えたから焼酎を飲む時でも5杯→3杯となったので、消費量は愕然と減っただろう。健康にも経済にもよろしい。健全な人生の終末に向けて俺は着々と歩んでいるのである。

 年の瀬や浮いて重たき亀の顔     秋元不死男
 年を以って巨人としたり歩み去る    高浜虚子
 何かしら遠し遠しと年暮るる       富安風生

俳句の巨人たちの年末象徴句である。秋元の句、よくわからねど心に残る。秋元には他に「ライターの火のポポポポと滝涸るる」がある。全ての景は人生の象徴である。

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