冬の星の句
行きつけの日帰り温泉露天湯に寝ころびて詠む冬星の歌。
ということで、今日の二句目は「寝ころび湯ししむらに降る冬の星」。
「ししむら」については我が短歌旧作「わが眉に一本の白毛見つけたり悲しき器ししむらの老ゆ」あれど、子規の「真砂ナス 数ナキ星ノ 其中ニ 吾ニ向ヒテ 光ル星アリ」名作に比ぶべくもなく、あやからむと思ひ駄句をつくりにけり。
季語「冬の星」は他に、◇「寒星」 ◇「凍星(いてぼし)」 ◇「荒星(あらぼし)」 ◇「寒昴(かんすばる)」 ◇「冬北斗」 ◇「寒北斗(かんほくと)」 ◇「オリオン」 ◇「天狼(てんろう)」 ◇「星冴ゆる」 ◇「枯木星」 としても使えるようである。「天狼」は大犬座シリウスの中国名とあった。
寒昴鉛筆書きの妹の遺書 角川春樹
天狼や青春に悔なかれども 渕上千津
寒星ら出て荒淫をかなしめり 森澄雄
「冬の星」はインパクト弱し。「天狼」「オリオン」などで句を一度つくってみよう。
星は自力月は他力で光りをり他力本願の吾は月なるか
※写真はおおいぬ座 シリウスから勝手拝借/感謝です。
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