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2007年1月30日 (火)

島秋人と窪田空穂

フジテレビは基本的に観ないのだが、日曜日にたまたま新聞テレビ欄で「われに短歌(うPhoto_565 た)ありき~ある死刑囚と窪田空穂~」があるのを発見し、観た。

死刑囚の名は島秋人。経歴・事件内容についてはこちらに詳しいが、警察署長の息子として旧満州に生まれ、父親が公職追放にあったこと等もあり恵まれない生活の中で育っち、二千円のために強盗殺人及び致傷事件を起こし、死刑判決を下された人である。
獄中で小学生のとき唯一褒めてくれた図画の先生に手紙を出し、先生の夫人の勧めで短歌に目覚める。毎日新聞に投稿したことにより窪田空穂との文通交流が始まり空穂は心を込めて作歌を指導する。

 この澄めるこころ在るとは識らず来て刑死の明日に迫る夜温し

が処刑前日に残した歌である。この歌も含め多くの歌が心を打つ。その中から一首、引く。

 愛に飢ゑし死刑囚われの賜りし菓子地に置きて蟻を待ちたり

昭和42年4月12日窪田空穂、死去。享年89歳。
同年11月2日、島秋人、死刑執行される。享年33歳。

※画像は島の描いた絵である。朗読劇「鬼灯」と企画展「ある死刑囚の短歌と空穂、遺愛集が語りかけるもの」から勝手拝借/感謝です。

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