滝涸るの句@声高に改憲論議滝涸るる
「通り過ぐる句友のブログ滝涸るる」という正体不明の句を在庫していた。もっと明瞭な句をと願っていたら安倍神他国粋神のおかげで出来てしまった。
声高に改憲論議滝涸るる
改憲論議、結構である。手続法の検討も当然に必要である。しかし、声高に居丈高に行う必要はない。なぜ改憲が必要か、どんな手続きが適正かなどを冷静に議論したい。
9条は絶対平和主義という理念的規定であると同時に、日米安保・自衛隊とセットになった軽武装路線上限を設定する政策的規定であると思う。そして、アメリカ帝国主義(ウォール街×産軍複合体)が日本に要求している更なる軍事経済下請化の歯止めともなっている。
冷戦前に規定された9条が冷戦で政策的に運用解釈されてここまでアジアの平和に役立ったものを、なぜ、冷戦終了後に変えなければならないのか。改憲論者は自主憲法制定すべしという根拠以外に、現実的改憲理由を明示すべきだ。俺は、9条のおかげで低いコストで平和が維持できていると考える。コストを増大させなければならない理由を示せ、安倍ちゃん。そろばん片手に話そうよ。
ライターの火ポポポポと滝涸るる 秋元不死男
昼の月でてゐて水の涸れにけり 久保田万太郎
大滝の涸れたる山のさびしさよ 高浜虚子
男去る涸滝壺を罵りて 上田五千石
秋元不死男は京大俳句事件(なんで俳句まで弾圧されるんや)で1941年に検挙され、二年間収監された。「獄を出て触れし枯木と聖き妻」「獄の門出て北風に背を押さる」がある。また、戦後の作「へろへろとワンタンすするクリスマス」は俺の好きな句だ。俺は平和の下でへろへろと暮らしたい。
※画像は【楽天市場】算盤【トモエそろばん】:文具専門ディスカウントソムソムズから勝手拝借/感謝です。
| 固定リンク
コメント