霜柱の句@霜柱真実一路恋の道
昔の霜柱はデカかった。今は小ぶり、それが残念である。そこで一句。
霜柱真実一路恋の道
写生句ではないが、割と気に入っている。霜柱をこう解釈しましたとこの句は語っているからである。俳句とは季語の解釈ではなかろうか。
霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷
霜柱公園を出てビル林立 松崎鉄之介
むらさきは月の匂ひの霜ばしら 千代田葛彦
霜柱はがねのこゑをはなちけり 石原八束
霜柱の句をつくりたかった。波郷の句をここに引きたかったからである。
他の句もシュールな雰囲気で面白い。いかに連想を飛躍させるかが俳句なりと思う。またひねるぞ。
※写真はゆんフリー画像素材集 No. 3031 新宿副都心 [日本 - 東京]から拝借。
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コメント
「真実一路」といえば、先ず思い出すのが、山本有三の小説、とその脚本の映画です。
両方とも読んだり観ました。映画では鉄橋の下にぶら下がる吾一少年に、涙しました。隣席の男も眼鏡をはずして、涙をぬぐっていたのが、今でもはっきり覚えています。
投稿: tani | 2007年1月11日 (木) 午後 09時24分
私も「真実一路」「路傍の石」は愛読書でした。それに下村湖人「次郎物語」です。
「真実一路」の映画はあったような記憶がうっすらとあります。見ていません。
これらは、主人公が苦難に耐えながら自分の人生をつくっていく物語ですね。昔は貧乏な時代だったのです。
投稿: 土曜日の各駅停車 | 2007年1月12日 (金) 午前 04時51分