雪催の句@渥美清を偲ぶ
渥美清は91年に癌が見つかったが誰にも明かさず最終作まで病気を隠しながら撮影、96 年に他界した。享年68歳。
渥美清逝きて十年雪催
先日の多摩の初雪(初雪もくしやみ一つで消えにけり)を受けた句である。別途「雪催の空でした」というコメントを頂戴して、そうか、雪催という粋な季語もあるんだと思うと寅が浮かんだのだった。そして、もう一句。
雪催ひ鬢の白髪の増えにけり
これは(ちょっぴり)うんうんうなって得た。てつぺんは薄くもみ上げ白くなり我が人生の末路や如何に。おお、歌になっとるやんか。歌集に入れたろ。
京まではまだ半空や雪の雲 芭蕉
湯帰りや灯ともし頃の雪もよひ 永井荷風
雪催小家に住める友ばかり 石田波郷
雪催急げば世辞も聞き捨てて 貞弘 衛
※写真は昭和28年の渥美清。[人物編]とうよこ沿線ゆかりの人から勝手拝借/感謝です。
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