山眠るの句@東京の空も青いよ山眠る
俳句における言葉遣いの原則は、文語・歴史的仮名遣い。理由は、俳句は短いから文語、文語にするからには歴史的仮名遣いである。短歌はカッコイイから歴史的仮名遣いという単純な理由であったが、俳句を始めてからはより理論武装するようになった。
しかし、口語もときに使う。俺は二刀流である(文語口語、俳句短歌)。
東京の空も青いよ山眠る
これは二句一章・二物衝撃・取り合わせの句(のつもり)だ。(誰も言うてくれへんから自分で言うけど)成功した取り合わせに口語がよく効いている句である。
浅間山空の左手に眠りけり 石田波郷
夏も殷も周も滅びて山眠る 角川春樹
とぢし眼のうらにも山のねむりけり 木下夕爾
つけもの石重きほどよし山眠る 成瀬桜桃子
発想思想(メロディ)と韻律(リズム)と詩・言葉の響き合い(ハーモニー)、これが俳句の三大要素と思う。
※写真は多摩ニュータウン(その1) ~東京考察から勝手拝借/感謝です。
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