草城忌の句@草城忌男心の枯れもせで
今日は日野草城の忌日である。
草城忌男心の枯れもせで
「男とは闘ふものぞ草城忌」「草城忌ベッドサイドの灯を消して」の二句を用意していたのだが、思うところあって没にした。その代わりの句を昨日、プールでうんうんうなっていた。
草城は無季俳句を提唱したために(虚子の花鳥諷詠論に楯突いたので)「ホトトギス」同人を除籍されたが(1936年)、戦後の療養生活を経て死の直前に(1955年)赦されて同人に復帰した。ミヤコホテル十句(SOHYAさんのブログに詳しい)が当時の俳壇に大きな衝撃を与え、これが除籍の端緒となったものだ。十句から一句だけ引く「をみなとはかかるものかも春の闇」。
この冬の意外なぬくさ草城忌 桂 信子
侘助の群がる日なり草城忌 石田波郷
風邪臥しの背骨の疼く草城忌 伊丹三樹彦
ばら色のままに富士凍て草城忌 西東三鬼
水原秋櫻子、日野草城らの反写生論があって現代俳句がある。他方、虚子の写生論が俳句の大衆化に貢献した(誰でも取り組める花鳥諷詠)との見方もできる。
能書きはこのぐらいにしよう。いずれにせよ、駄句は駄句である。精進精進。
※写真は草城。特別展「日野草城生誕100年」から勝手拝借/感謝です。
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コメント
土曜日の各駅停車さま。
お早うございます。
TBしていただいて有難うございます。
また「リンク」を貼っていただき、これも
感謝申しあげます。
振り返りますと、草城の句も数十回引用している
ことになります。
久保田万太郎、加藤楸邨、橋本多佳子なども、そのくらいに
なりましょう。名句は反芻したいものです。
ところで「草城忌」の貴句いずれも悪くはありません。
「ベッドサイド」の句など私は好きです。
ほぼ毎日あなたのサイトは訪問しています。コメントの有無に
かかわらず、記憶にとどめておいて下さい。では、また。
投稿: sohya | 2007年1月29日 (月) 午前 09時45分
ウッソーと思ってしまいました。ありがとうございます。全て、記憶にすりこまれました。
投稿: 土曜日の各駅停車 | 2007年1月29日 (月) 午前 10時05分