大寒の句@大寒やレーニン像の目に涙
大寒やレーニン像の目に涙
「行春や鳥啼魚の目は泪」芭蕉の磁力圏内にある句だ。同時に、近くはイラクのフセイン像が倒された光景も連想する。レーニン像はどうなったのだろう(ベルリンのレーニン像は無くなったそうだ)。旧ソ連レニングラードはサンクトペテルブルグに名前を変えた。しかし、レーニン廟の撤去問題は決着がついておらず、そのままのようである。
20世紀最大の悪はナチズムと共産主義である。いずれも理性から出発している(ナチはいささか疑問ありだが)。理性の暴走の大教訓とすべきである。
大寒の埃の如く人死ぬる 高浜虚子
大寒の犬急ぐなり葛西橋 殿村莵絲子
大寒や転びて諸手つく悲しさ 西東三鬼
大寒と敵のごとく対ひたり 富安風生
大寒や見舞に行けば死んでをり 高浜虚子
虚子の二句が胸を打つ。だからこそ、人は(どんな人でも)かけがえがないのだが。
※画像はart random - 人生のセイムスケール - age 53からレーニン。勝手拝借/感謝です。
| 固定リンク
「俳句」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント