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2007年1月27日 (土)

実朝忌の句@大島も初島も見ゆ実朝忌

陰暦一月二十七日は源実朝の忌日である。Photo_553

 大島も初島も見ゆ実朝忌

「光る海横目に渋滞実朝忌」「渋滞に大島の見ゆ実朝忌」は没にした。渋滞を入れると句が渋滞するもんね。しかし、本句はすっきりしすぎてひねりがない。ひねって渋滞させない、それが佳句の条件か。

 箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ  源実朝

雄大な歌である。そして実朝の生涯を思えば悲しみが湧く。沖の小島に寄せる波に実朝は何を見たのだろうか。

 口衝いていづる和歌あり実朝忌   後藤夜半
 紅顔の人等つどへり実朝忌      山口青邨
 病む窓に伊豆の海あり実朝忌    木村燕城
 引く浪に貝殻鳴りて実朝忌      秋元不死男

季語を引けば俳句は十二音。この狭い海でいかに広い世界を詠うか、更にはなぜ詠うかが俳句の勝負である。なぜが決まれば何を、いかには自然の流れとなる。理屈はわかっとるんや、俺は。

※画像は実朝像。松岡正剛の千夜千冊『北条政子』永井路子から勝手拝借/感謝です。

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