初雪の句@信ずることと疑うこと
初雪や泣いて笑うてまた一年
初雪もくしやみ一つで消えにけり
前の句は雪を見て第一感であった。なんか新年の句みたいで没、とも思ったけれど捨て切れず。後の句は今朝目覚めの床でうんうんうなっていたらクシャミしてうかんだ。季語重なりを気にはせず。
初雪やかけかかりたる橋の上 芭蕉
ちらちらと初雪ふりぬ波の上 正岡子規
うしろより初雪降れり夜の町 前田普羅
初雪の足らぬことばのやうに止み 向田貴子
こうした例句を読むとやはり俳句は叙景。景を叙してこそ情が伝わる。いきなり情をぶつけるのは無作法である。と言いつつ性懲りも無くまた一句。
初雪や男心に紛れなし
このビョーキ、じっくり治そう。「飛ぶ雪の碓氷をすぎて昏みゆくいま紛れなき男のこころ」岡井隆(写真)の本歌取り句(というか剽窃)も反省。ごめんなさい。
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