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2007年1月14日 (日)

葱の句@怒りぽくなりぬと云はれ葱を噛む

最近、自覚症状が少しある。そこで一句。Photo_509

 怒りぽくなりぬと云はれ葱を噛む

老人性欝かなあ。もともと躁鬱気味なところがあるので要注意は要注意。
しかしまあ、ほがらほがらすこやかにしていれば大丈夫だろう。俳句に相撲に歌舞音曲に気晴らしの種は幸いなことに恵まれている。そうそう酒も適度に健康に。

 気晴らしのネタは幸ひ恵まれてすこやかに生け天寿への道

なんか、これだけが生き甲斐みたいやなあ。ジジむさいぞ(ま、いいか)。

 葱買うて枯木の中を帰りけり      蕪村
 霜ふかき深谷の葱のとゞきけり   久保田万太郎
 白葱のひかりの棒をいま刻む    黒田杏子
 夢の世に葱を作りて寂しさよ     永田耕衣

耕衣が何回味わっても尽きないのが名句だと言っている。余計なものを削ぎ落として言いたいことを純粋に詠っているからであろう。耕衣の句、名句である。

※写真はまちい青果の野菜発送から勝手拝借/感謝です。

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