初春の句@老いの春目を開けてをり閉めてをり
春にも初春の春と立春以降の春とがあってややこしい。
「大陰暦では新年と春が殆ど同時だったので、春といえば新年の事であった。その陰暦の習慣に従い、初春を正月の意に転用し厳冬の一月にも用いる。「春」には新年を寿ぐ心が含まれる」とネット歳時記「初春」の項にもある。
そこで今朝の二句目はわが老後初春の想像句である。
老いの春目を開けてをり閉めてをり
もちろん、寿命があったればの事である。
ところで、老いといえば富安風生。94歳という長寿を全うし、最後まで元気に句をつくりつづけた俳人である。
九十五齢とは後生極楽春の風 富安風生
生くることやうやく楽し老いの春 々
まだちょっと早いが、2月22日が風生忌である。表現の真摯にまたしみじみとある時は軽妙にとのさりげない捻り 句姿の美しさ リズムの確かさ等と風生句について教えて頂けるページを発見した。真摯且つしみじみと俳句に親しみたい。
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