春着の句@春着きてむかしの人に逢ひにゆく
俳句の楽しみのひとつは素敵な季語に出会うことである。「春着」もそんな季語だ。
春着きてむかしの人に逢ひにゆく
でも、どこかにあるような句ではある。ここを一歩脱ければ名句となるのだ多分。
誰が妻にならむとすらむ春着の子 日野草城
遥かなる春着こちらへは来ず曲る 山口誓子
春着着る子の遥けさよ熱の中 石田波郷
ゆふぐれの手もちぶさたや春着の子 森澄雄
元日の浅草仲見世では春着は少なかった。景気がよくない証拠かと考えもしたが、やっぱり高価、面倒なのだろう。成人式と結婚式だけの晴れ着かな。
※画像は日本画 美人画から勝手拝借/感謝です。
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