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2007年1月 8日 (月)

春着の句@春着きてむかしの人に逢ひにゆく

俳句の楽しみのひとつは素敵な季語に出会うことである。「春着」もそんな季語だ。Photo_489

 春着きてむかしの人に逢ひにゆく

でも、どこかにあるような句ではある。ここを一歩脱ければ名句となるのだ多分。

 誰が妻にならむとすらむ春着の子    日野草城
 遥かなる春着こちらへは来ず曲る    山口誓子
 春着着る子の遥けさよ熱の中       石田波郷
 ゆふぐれの手もちぶさたや春着の子   森澄雄

元日の浅草仲見世では春着は少なかった。景気がよくない証拠かと考えもしたが、やっぱり高価、面倒なのだろう。成人式と結婚式だけの晴れ着かな。

※画像は日本画 美人画から勝手拝借/感謝です。

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