春日@春の日や割り込んでくる足と脚
春の日や割り込んでくる足と脚
「春日」には「春の日光と一日をさす二つの場合がある」と手元の歳時記にある。この句はどちらか。どちらでもいい、ええ加減な句である。
春の日やあの世この世と馬車を駆り 中村苑子
春の日やボタン一つのかけちがへ 久保田万太郎
美しき春日こぼるる手をかざし 中村汀女
熟れて落つ春日や稼ぐ原稿紙 秋元不死男
「春日」で句を得たかったのは苑子、万太郎の句を引きたかったのもある。何かで読んで歳時記に書き込んだ句が愛おしいのである。
ところで、掲題句に関連する我が短歌旧作も引いておこう。
通勤者を記号の列と呼ぶ詩あり記号の中に我の個もあり
※画像は電車図鑑から勝手拝借/感謝です。
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