春の句@暖冬も春は来にけりサンバ聴く
掲題句の季語は「立春」になるのだろうけれど、例句をあらかた引いてしまったので便宜上「春」にし よう。
暖冬も春は来にけりサンバ聴く
季語が重なっているけれど、「暖冬」は季語ではなく表現内容なので許されるだろう。
サンバは長谷川きよし「別れのサンバ」。BS2で放送していたのを聴いた。椎名林檎が共演していた。オモシロイ女性であることを認識し記憶した。
魂魄のそよりと膝を立てし春 中尾寿美子
首飾りはづして胸の暇な春 能城 檀
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷
春や昔十五万石の城下かな 正岡子規
掲題句を無理矢理「春」の句にしたのは「魂魄」句を引きたかったからである。このシュールでエロティックな句、呆然とする。何かで読んで手元の歳時記に書き込んだ句である。「琴座」同人とあるから永田耕衣周辺の俳人のようだ。他に「穴あらば落ちて遊ばん冬日向」などがある。
※写真は長谷川きよし。2006年第14回「いいじゃんかわさき」「たちばな通り」イベント情報から勝手拝借/感謝です。
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