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2007年2月 6日 (火)

雪の句@雪降らぬ東京都心ビル林立

暖冬のまま、雪もなく冬は終わるのだろうか。Photo_586

 雪降らぬ東京都心ビル林立

上五中七がすっと浮かんだ。問題は下五。「ビルの森」というのは陳腐だしなあ。「君とゐて」と恋句にするのも思想混乱だし、と考えて「ビル林立」。しかし待てよ、先行句なかったっけとネット検索したら自分で引いた例句が出てきた。
「霜柱公園を出てビル林立」松崎鉄之介
確かに下五は同じだけれど、発想が異なるから剽窃ではないと反論できるだろう(「数いくつ」という下五の定番もあることだし)。
とはいえ、結果的に頂戴したことになって少し申し訳ない気もする。いずれにせよ、ネットのお陰でこういう確認作業が容易である。句歌の森は言葉のネットワークであることを実感しつつちょっぴり苦い気持ちで句集に収録しよう。

「雪」の句は「雪富士や日本眺めて二万年」以来である。三句目である(「細雪われに子はなく墓標なく」が最初の句だ)。例句に重複がないことを確認して引く。

 いくたびか雪の深さをたづねけり     正岡子規
 雪降れり時間の束の降るごとく      石田波郷
 窓の雪女体にして湯をあふれしむ     桂 信子
 ゆきふるといひしばかりの人しづか    室生犀星
 心から信濃の雪に降られけり        一茶

雪月花という。雪は日本の代表的風景であるが、雪を見るとき、雪に出会う人の心象は様々である。だから多様な句歌が生まれる。これを一期一会というのだなあ。

※画像は東京ミッドタウン:三井不動産株式会社から勝手拝借。東京のオフィス需要は快調だそうだ。大企業ばかりが儲け新都心格差目に見ゆ泣けとごとくに 

上の本歌取りの元歌を啄木のサイトから転載させて頂いた。

 やはらかに柳あをめる
 北上の岸辺目に見ゆ
 泣けとごとくに

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