春燈の句@春燈や嘘つく人の喉仏
春燈や嘘つく人の喉仏
「春の灯や女は持たぬのどぼとけ」日野草城に後から気づいたのだ。こうして盗作とされるケースが発生するのだなあ。無意識下に名句に支配されているのである。まあしかし、この句は詩想が違うから剽窃ではないと認めてもらえるだろう、多分。いや、「春の灯や」と直すとマズイかもしれぬ。
仰山に猫ゐやはるわ春灯 久保田万太郎
明日会ふも別れは別れ春燈 大橋桜坡子
雨の傘たたみて春の灯を流す 細見綾子
春燈やはなのごとくに嬰のなみだ 飯田蛇笏
万太郎の句は芸妓さんの言葉をそのまま借用して春灯句としたものだ。色香のある季語だ。まだまだつくるぞ、いずれ。
※画像は舞妓さん鑑賞・派遣&祇園お座敷遊び&京都観光サポート~観光京都.ねっとから勝手拝借/感謝です。
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コメント
土曜日の各駅停車さま。
ほぼ毎日拝見しています。
島本融という人の俳句を私のBLOG2/18、2/20両日に載せてます。面白い句ですからアクセスして、ご感想を聞かせて下さい。
では、また。
投稿: sohya | 2007年2月19日 (月) 午前 10時30分
土曜日です。「ややヒンギス」は拝見して面白いなと思っていました。もう一度読み直してコメントを書き込みましたのでよろしくお願いします。なにせ俳句発展途上人ですから明日は言うことが変わっているかもしれませんが。
投稿: 土曜日の各駅停車 | 2007年2月19日 (月) 午前 11時22分
■土曜日さま。
「略称」は「土曜日」とされましたか。
この人は、或る句会に入っておられるようですが、
並みの詠み方とは違いますから、たぶん注目を浴びていると思います。
お指摘の「切り口」と言えば、これは何かの草か木の「切り口」でしょう。
私は、そう理解して頂きましたが。。。漠然とした、大づかみな句はダメと
言いますが、この句の場合は逆に特定の「物」を描いてないのが成功して
いると思います。
もっとも、ここに引用したのは私ですから、いかにも私好みの句の選択に
なっているかと思います。有難うございました。 では、また。
投稿: sohya | 2007年2月19日 (月) 午後 12時06分