枯尾花の句@枯尾花悉皆仏性色の果て
枯尾花悉皆仏性色の果て
本を読んでいて「悉皆仏性」に出会って、前々から狙っていた季語「枯尾花」と結合した。「色の果て」と落ちをつけて一丁上がりなのだが、抹香臭が強すぎるか。
いや、じっくり味わうとそうでもない。これもいのちを詠ったつもりなのだから。
路傍の石に夕日や枯すすき 泉 鏡花
冬芒日は断崖にとどまれり 岡田日郎
枯すすき雲より落ちて夕日あり 木津柳芽
枯すすき海はこれより雲の色 平畑静塔
静塔の句は感じる、秀吟なり。そして、植物と天文・気象の配合が基本技の一つと覚えたり。我は観念の衣を脱ぎて身に着けむ。
そしてまた「花衣ぬぐやまつはるひもいろいろ」杉田久女を味はざるべからず。俳句は俺にとって観念から具体への道なのだから。
※画像は昭和枯れすすき デジタルマスター修復版 紀伊國屋書店BookWebから勝手拝借/感謝です。
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