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2007年2月28日 (水)

春愁@春愁をもてあましたり鼻毛抜く

老人になると鼻毛も耳毛も伸びるのだ。Photo_691

 春愁をもてあましたり鼻毛抜く

初案「耳毛生え鼻毛も伸びて春愁ひ」だった。いくらなんでもこんなに毛があるのは風雅に欠けるとずっと「もてあましていた」が鼻毛だけにすれば俳味で納まると思い本句となった。春愁は、手元の歳時記には「そこはかとない春の哀愁」とある。

 春愁や虚構の恋の捨てがたく   山口青邨
 うすうすとわが春愁に飢もあり   能村登四郎
 春愁や折れて走れぬ湖の波    鈴木真砂女
 いつ寝しや病閑春愁相似たり   大野林火

真砂女の句、真砂女らしくないところがある句と感じた。でも「折れて走れぬ」というのは矢張り真砂女だ。屈折してなお、しなやかな人生を生きた人だと思う。

ところで川内康範(写真)の耳毛が凄い。あれは意識して伸ばしているのだと思う。「月光仮面」の原作者である。

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