早春の句@早春にブルーマ履いて少女来る
早春にブルーマ履いて少女来る
面白くないなあと在庫していたら昨日、「ブルーマ」を得て本句となった。
というのは、ワルトトイフェルの『女学生』話があって女学生---ワルトトイフェルを開いたら「今でもこの曲を聴くと、ブルーマをはいて走っていた女学生達の運動会の興奮が想い出される」とあったからだ。
今はブルーマなんて履かないようだけれど、俺の初恋の彼女も履いていた。どんくさく甘酸っぱいパンツである。ちなみに表記はブルマーが正確なようだ。画像を検索したらアブナイのが多々ありそれを転載する勇気はなかった。穏当な画像にした。
早春や道の左右に潮満ちて 石田波郷
早春の庭をめぐりて門を出でず 高浜虚子
あめんぼに早春の水とゞまらず 佐野青陽人
早春の湾パスカルの青き眸よ 多田裕計
ロシアでは早春を光の春と呼ぶ。しかし、暖冬では二月の光は誰の目から見てももう確実に強まっており、風は冷たくても晴れた日にはキラキラと光るという実感はしづらい。おそろしや暖冬、そして、かなしきかなブルーマ。
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