立春の句@予ねて用意の三連作
今日は立春。そして暖冬の立春だ。
これやこれ急かすなよこれ春立ちぬ
春立つや薄紅色の富士の山
歳時記をひとなめふたなめ春立ちぬ
一句目は(後から気づいたのだが)「これやこの一期のいのち炎立ちせよと迫りし吾妹よ吾妹」吉野秀雄の影響を受けていた。また、田辺聖子「ひねくれ一茶」を読んでいるせいか一茶風でもある。感化されやすいのである、俺は。
二句目、素直な写生句。とりえが無いといえば無いが、悪くは無いと思ってはいる。
三句目はちょっと説明が必要。季の変わり目なので歳時記の春、冬、新年の例句をさらっと読み返し蛍光ペンで気に入った句をマークしたことを詠んでいる。句集等から句を書き込んだりもしているので手元の歳時記は俺だけの歳時記になりつつある。しぶちんということもあるが、死ぬまで使うだろう。
門々の下駄の泥より春立ちぬ 一茶
立春の米こぼれをり葛西橋 石田波郷
立春の雪の深さよ手鞠唄 石橋秀野
立春の海よりの風海見えず 桂 信子
季語+物(事)+切れ=俳句。(短歌と異なり)俳句は論理的・数学的なところが好きだ。俺は理性的論理的人間なのだ。
ところで、ハイクブログ現在メンテ中だ(珍しい)。ハイクブログはライプドアがどこかから買収したシステムである。とするとホリエモンの遺産でもある。ありがとう、ホリエモン。
あ、予定より早くメンテ終了。投句しよう。
※写真はまるで親子のような田辺聖子×白鳥英美子から勝手拝借/感謝です。
| 固定リンク
「俳句」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント