春ショールの句@二句
一句目はかねて用意の在庫句。
春ショール妾が銭をねだりをり
現世や浮気心の春ショール
二句目はオペレッタ「メリー・ウィドウ」を観ていて浮かんだ。浮世は憂き世でもあり浮世でもある。人生、色と銭。楽しまなければ損という世界観を我は半ば肯定するものなり。
春ショール身軽すぎるは不貞めく 岡本 眸
春ショール春をうれひてまとひけり 久保田万太郎
行先をひとにあかさず春ショール 荻野忠次郎
春ショールして茫々と歩むなり 柴田白葉女
女性俳人が強盗に殺害されるという事件があったそうだ(上のリンク参照)。一瞬、ジョークかと思った。人生、色と銭も常識の範囲内に留めて欲しいのだが、世の中には制御が効かない人間がいるものである。
※画像はメリー・ウィドウのワルツの譜面。「メリー・ウィドウ」誕生100年から勝手拝借/感謝です。
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