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2007年2月16日 (金)

左翼と右翼の違い

田島正樹という哲学者がいる。著書「スピノザという暗号」で出会ったけれど難しくて途中放棄して、リベンジするべく 今度は「読む哲学事典」で再チャレンジしてなんとか読み通せた。
この本で面白かったのは、左翼と右翼の違い(定義)である。田島さんはブログを持っていてこれも読むのに少々骨が折れるけれど「読む哲学事典」の左翼・右翼の定義を頭において一つの記事を読んだらなんとかそれなりに理解できた(ような気がする)。

そこでこの記事(コメント)から左翼の定義をつまみ食い転載させてもらう。興味ある方はクリックして原記事を是非頑張って読んで頂きたい。記事のタイトルは「自由人と奴隷」である。

私が導入する左翼右翼の区別は、政治共同体を分裂を含むものと見なすかどうかです。
左翼は、政治共同体にとって対立は決して排除できない契機であり、それが政治共同体そのものの活力を形成すると考えます。つまり公共性をめぐる解釈の対立こそが政治闘争の中心をなすと見なすのです。

要するに、左翼は政治共同体(例:国家)の中に分裂を見るが右翼は分裂を見ない
現下の日本を例にとると、左翼は格差社会(分裂)を主張するが、右翼は「同じ日本やないか。底上げで格差は解消する」と主張するということである。田島さんの言葉を借りれば「左翼とは、このような公共性の簒奪に対する不断の異議申し立て」ということになる。

もっと端的に表現すると右翼は一元主義、左翼は多元主義という言い方になる。従って俺の新左翼の要件=(1)反帝国主義(2)自由主義(3)多元主義は田島さんの定義にも合致する(と俺は思う)。

ちなみに田島さんの左翼の定義は反実在論・意味の解読モデル(無限とか理念とか公共性は実在するものではなく構成するものだ)から導かれるものだと考えているが、こPhoto_625 れは哲学の話である。

かくして左翼は哲学的実存的根拠を持つ。自信を持とう、左翼の諸君。ちなみに、左翼と称する人でも多元主義を認めない人は左翼ではありません、日本共産党指導部御中。

※写真は日本共産党をのばし、「巨大開発病」をただそう-福岡演説会 志位委員長の訴え(要旨)から勝手拝借/感謝です。

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コメント

拙著を取り上げていただき、光栄に存じます。また、私のブログへご訪問ください。

投稿: tajima | 2007年2月16日 (金) 午後 03時44分

ご来訪、まことに感謝です。また、訪問させて頂きます。

投稿: 土曜日の各駅停車 | 2007年2月16日 (金) 午後 05時37分

この記事へのコメントは終了しました。

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