春浅しの句@開けて閉づ心の障子春浅し
「障子」は冬の季語だが、季重なりにはなっていない句(のつもり)だ。
開けて閉づ心の障子春浅し
最近、心は脳内現象ではなく社会的現象だと思い始めた。そして心と心とを隔てるものは壁ではなく障子程度ではないだろうか。
そうそう、スピノザ「エチカ」を遂に読み始めたぞ。わからないところは流し読みしてわかるところだけでも何回も繰り返し読む。そのうちレポート所存。
白き皿に絵の具を溶けば春浅し 夏目漱石
病牀の匂袋や浅き春 正岡子規
春浅し空また月をそだてそめ 久保田万太郎
春浅き海へおとすや風呂の水 飴山 實
仮に小説が無くても漱石は俳句で名を残したと思う。偉大な文人だ(と言いつつ漱石の小説をろくに読んではいないのだが)。白、絵の具、浅き春の見事で且つすっきりした配合よ。
※画像はレース障子-レース障子はアカギの特許商品 障子紙の張替から勝手拝借/感謝です。レース障子なんてあるんだ。
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