春袷@春袷いつも変はらぬ人とゐる
春袷いつも変はらぬ人とゐる
「裏地の付いた着物のことを袷といい、春に着る袷のことを特に春袷という。色彩も柄も華やか」とわたしの歳時記にある。色気がある季語だ。そこで女が詠んだ句にしてみた。句意はどうでもいい。無意味な句が名句である。
夫なしのわが身に裁つや春袷 桂 信子
弥撒の花白き手にあり春袷 佐々木有風
そよそよと生きて来しなり春袷 山田みづえ
行きずりの私語も柔らか春袷 大津信子
掲題句、春ショールでは華やかに過ぎる。だから春袷。季語は動かないと言い張っておこう。
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