サヨクに捧げる歌
戦後、サヨク(共産党、社会党)はずっと負け続けてきた。しかし、自民党政権はサヨクが存在することを理由にアメリカに対して軽武装を守り続けることができ、結果として経済的「繁栄」を享受することができた。
しかし、ベルリンの壁崩壊後状況は一変しつつある。アメリカは凋落し(イラク侵略はそれを露呈し進行を早めた)新興諸国(BRICS等)が経済的に台頭している。もはやアメリカは世界の警察官維持に困難に感じている。
だから、九条をいま変えることは米帝の下請け・肩代わりになる。俺が九条を守りたいのはアメリカが好きで嫌いだからである。
ここで不安要素は中国である。中国人民の自由を抑圧する共産党統治がいつまでも続くはずが無い。もし、共産党政権が急激に解体して内乱が発生した場合に、日本国民は在留邦人・企業の生命・財産を守るために軍事力行使にかられはしないか。俺の親類縁者で中国在留の人間はいないけど、身内に在留者がいると「こんなときのための自衛隊」と思うだろう。
だからこそ九条を変えてはいけない。日本国政府は憲法上丸腰の強みを生かして今からでも中国の軟着陸に努めるべきであり、日本国民は不測の事態が発生しても在留邦人の生命・財産保護のための自衛隊派遣は絶対にしないという覚悟を固めるべきだ。
日本国憲法は国際主義憲法である。生命・財産・権利の貴重さにおいて内外の区別は無いことを憲法は示している。反帝国主義・自由主義・多元主義(国際主義)こそがサヨクではなく、左翼の要件である。あの宮沢喜一さんでさえもこの要件に賛成すると俺は思う。
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