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2007年3月15日 (木)

菫@誰がために菫咲けるや泣くのやら

Photo_62 誰がために菫咲けるや泣くのやら

菫の例句をもっと引きたい(「自裁せし女性俳人花すみれ」参照)思惑でいささか無理筋でつくった。だから歌謡曲俳句になっていはせぬかと気懸かりである。「生活実感を感じ取れるか否かが評価の分かれ目」と自分で書いたばかりだ。そこのあなた、実感を感じられる?

 すみれ雨泣きて還らぬものばかり  折笠美秋 
 すみれ籠ひそかに修す忌日あり    草間時彦
 すみれ野に罪あるごとく来て二人   鈴木真砂女
 「大和」よりヨモツヒラサカスミレサク  川崎展宏

折笠美秋はALS(筋委縮性側索硬化症)を闘い抜いて55歳で他界した俳人である。「春暁や足で涙のぬぐえざる」という切々たる句(他の句は現代俳句データベースの作者検索で参照できる)がある。 
ヨモツヒラサカ(黄泉比良坂)は、古事記にある黄泉(よみ)の国と現世との境界のことで特攻出撃した戦艦大和からの電報という仮想の想定句だ。
「菫」はいのちの季語であることがこれでよくわかった。

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