唐獅子木瓜の歌
俳句写真吟行で絵になりそうな獅子をみつけた。これを句にしようとしたけれど難航。そこでしようがないから無理筋で短歌にしたのが上の歌だ。
「木瓜守る獅子の居りたり健さんの」までは「唐獅子牡丹」に導くための序詞(じょことば)であると後付けでカッコつける。ちなみに、もっとちゃんとした序詞使用例は佐佐木幸綱の次の秀吟である。
ゆく水の飛沫き渦巻き裂けて鳴る一本の川、お前を抱く
言いたいことは「お前を抱く」だけであって、それ以前は「お前」を導くための序詞である。短歌は運動場が広いからこんなことができる。俳句では難しい。
ところで、高倉健を織り込んで夏の季語の句ができてしまった。まことに句歌のネットワークは面白いとひとりよがっている。
| 固定リンク
「短歌写真」カテゴリの記事
- 速報:ソメイヨシノ開花(2009.03.21)
- 湯河原梅林2009.2.28スライドショー(2009.03.01)
- 目覚めればいまだ午前の一時かな眠れぬままに論理学読む(2009.02.24)
- 経済の未曾有の危機に郵政の民営化是非争う不思議(2009.02.13)
- スーパーに舟木一夫が二千円割引されて売られてをりぬ(2009.02.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント