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2007年3月13日 (火)

唐獅子木瓜の歌

Photo_54 木瓜守る獅子の居りたり健さんの唐獅子牡丹観し日々遠く

俳句写真吟行で絵になりそうな獅子をみつけた。これを句にしようとしたけれど難航。そこでしようがないから無理筋で短歌にしたのが上の歌だ。

「木瓜守る獅子の居りたり健さんの」までは「唐獅子牡丹」に導くための序詞(じょことば)であると後付けでカッコつける。ちなみに、もっとちゃんとした序詞使用例は佐佐木幸綱の次の秀吟である。

 ゆく水の飛沫き渦巻き裂けて鳴る一本の川、お前を抱く

言いたいことは「お前を抱く」だけであって、それ以前は「お前」を導くための序詞である。短歌は運動場が広いからこんなことができる。俳句では難しい。

ところで、高倉健を織り込んで夏の季語の句ができてしまった。まことに句歌のネットワークは面白いとひとりよがっている。

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