春風@気合では勝てぬ相撲や春の風
春場所が終った。ご贔屓の気合たっぷり安馬はなんとか勝ち越して小結を維持できた。し かし、豊真将に負けたなあ。豊真将は基本を備えた風格ある本格派。いづれは横綱だろう。
気合では勝てぬ相撲や春の風
句風、作風、芸風、風格、風貌など風は人のまわりのオーラのようなものだ。ちなみに豊真将は、武士を思わせる堂々とした風貌で、また勝ち負けに関係なく、取り組み後に深々と礼をする所作が清々しいという声も多い。金を稼ぐことの厳しさ、人間関係の重要性は警備会社のアルバイト中に学んだといい、これが人間性を大きく高める契機となったとのことだ。来場所の朝青龍との対決が楽しみである。
象老いて小さくなりぬ春の風 田中裕明
春風や聖者に似たる河馬の顔 後藤比奈夫
山頂に春風ふわりたまご焼 宮嵜亀
春風という肉体の行きずりぞ 永田耕衣
こうしてみると俳句って面白い。春風でたまご焼が出てくるなんて素晴らしいなあ。自由でかつ必然的な連想の妙を感じる。「春風でオムレツ冷ます昼下がり」即吟できたけど、これは物まねである。
※写真は豊真将SANSPO.COM スポーツから勝手拝借/感謝です。
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