桃の節句@桃節句女はいつも謎である
桃節句女はいつも謎である
「である」が自慢である。「なんである、アイデアル」などというギャグは40代以下には通じないだろうなあ。ワリと気に入っている、この句。
桃節句湯気と湯の出る魔法瓶 山畑禄郎
桃の節句獣の舌も桃色に 加藤かけい
昼空に月あり桃の節句なり 宮津昭彦
桃の日の襖の中の空気かな 正木ゆう子
最後の句がふんわりした空気が漂っていて快感だ。正木さんは「沖」能村登四郎の門下。能村のあとを継いで現在読売俳壇選者とのことだそうだ。溢れんばかりの詩情を定型の中に圧縮し、句を読んだ読者の意識のなかで溢れさせるという技と評されているが、俺も同感。他に「水の地球すこしはなれて春の月」というごっついシュール句がある。こういう人に師事するのも一案だ。相手にしてもらえるならば。
※画像は無常のコメディースターだった男 植木 等から勝手拝借/感謝です。
| 固定リンク
「俳句」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント