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2007年3月17日 (土)

沈丁花@沈丁花愛の予感の回路閉づ

Photo_69 沈丁花愛の予感の回路閉づ

ある日ある時、沈丁花から「愛の予感」がぱっと閃いた。オチ(下五)をどうするかだなあ、と暫し愚考して本句となった。だから全くの虚構句である。問題は生活実感があるか否かだ。そこが詩になっているかとどうかの分かれ道である。しかし、この点については作者は何も語り得ない。
沈丁の眠らぬ夜も老隣」「恋愛はオペラですまそう沈丁花」「沈丁花気分はいつも一夜妻」(いつも気分は→気分はいつも)に比べると本句の方が格段に出来がいいと自己評価してはいるのだが。

 沈丁や並び坐りて遠きひと      渡辺喜久子
 沈丁や気おくれしつつ案内乞ふ   星野立子
 万の蕾が鏡中に澄む沈丁花     柴田白葉女
 沈丁の香やさざなみの水たまり   木津柳芽

たしかに沈丁花は「万の蕾」だし、その香りと「さざなみの水たまり」との配合は絶妙である。写生しつつ人事(人の心)をさらりと詠んでいる、そんな句に憧れるのである。この点、俺は遠く及ばない。 

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