椿@わが宿に椿咲いたり大島の
前厄、本厄、後厄と連続して入院したことがある。本厄、後厄は十二指腸潰瘍だったが、前厄は右腕の骨折だった。伊豆大島に椿を見に行ったところ、椿に見とれて石段を踏み外し転んで、(俺のこの体重を右腕が支え切れず)骨折したものだ。入院期間は二週間ぐらいだったか。
写真の椿はこの大島行で骨折前に無償頂戴したものだ。今年は咲かないかと思っていたところ、咲いてくれたのでこうして全世界に向けて発信することが出来る。わが四十代の記念すべき花だ。
老いながらつばきとなつて踊りけり 三橋鷹女
うつし世に浄土の椿咲くすがた 水原秋櫻子
一生のふとしたことに白椿 大坪重治
笠へぽつとり椿だつた 種田山頭火
山頭火の句は幻想を詠んだものではなかったか。椿は真下に落ちるものだから、椿の真下に山頭火はいたことになる。 いずれにせよ、花には様々の記憶や幻想が伴うのが人生だ。
ちなみに、一昨日のプール体重は84.6→84.0。春になったので燃焼量が増えたせいか85キロの壁をようやく突破した。厄年の頃の俺はどのぐらいだったのだろう。今より相当スリムだったのは確実である。
| 固定リンク
「俳句写真」カテゴリの記事
- 極楽を夢見往生蓮の花(2013.07.29)
- 祝、世界遺産登録@紅富士の湯(2013.06.28)
- 積年の虫歯治療や五月尽(2013.06.01)
- ボランティア添える手やさし朴の花(2013.05.08)
- 梅一輪明日は多分春の雪(2013.02.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント