土筆@野にひかり土にいのちやつくしんぼ
野にひかり土にいのちやつくしんぼ
「つくしんぼ網代漁港の公園に」見つけた。小さな春だ。萌え出づる春の先駆けでもある。「早春摘んで、土筆和えにしたり、佃煮・酢の物などにして食べる」とわたしの俳句歳時記にあるけど、あんまり食べたことはないなあ。苦いのは嫌いだ。(性格と同じく)甘いのを好むと言いたいが、甘いのも苦手。肥満の大敵でもある。
摘んで煮てああ一口のつくしんぼ 岡部六弥太
まゝ事の飯もおさいも土筆かな 星野立子
せせらぎや駆けだしさうに土筆生ふ 秋元不死男
土筆なつかし一銭玉の生きゐし日 加藤楸邨
「駆けだしさうに」という比喩が巧みだ。動詞を使って土筆を詠うべきだったか。ところで、土筆の花言葉は「驚き」だそうだ。成程と思う。そうか、驚きの比喩で土筆は使えるぞ、と思ったら先行事例あり→「留守番の胸のドキドキつくしんぼ」やのかよこ。
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コメント
こちらもつくしの俳句だったのですね。
私はつくしを食べたことがないんです。
というより、私の写真のようにあんなにたくさんのつくしを見たこと自体が初めてだったんです。
つくしがこんなにも春っぽいものだったとは・・・
30数年の間、何をやってたんだろうと思ってしまいます。
投稿: ブドリ | 2007年3月19日 (月) 午前 12時03分
いい写真でしたよ。低いアングルからつくしの背比べを的確に捉えられていました。勉強になりました。
投稿: 土曜日の各駅停車 | 2007年3月19日 (月) 午前 04時04分